抵抗とは(コンデンサやコイルとの違いは?)

 抵抗とは、
「電流を絞る装置」「エネルギー消費装置」と言える。

広義で言えば、抵抗素子だけでなく負荷も抵抗と言える。
負荷はエネルギーを消費するので、その意味で抵抗と言える。
抵抗で消費されたエネルギーは、必ず熱に変換される。

コンデンサやコイルとの違い
・抵抗はエネルギーを消費するが、CやLは、消費しない。
 (現実は僅かながら消費するが、理論的には消費しない)
・抵抗はエネルギーを蓄積できないが、CやLは蓄積できる。
  WL=1/2*LI^2(J)蓄積する。WC= 1/2CV^2(J)蓄積する。 WR= RI^2(J)熱として消費。
・抵抗は時間的要素に依存しない(パラメータに t が入らない)
        CやLは時間(周波数)依存性がある。
   直流(定電流)ではCは無限大、Lは0Ωとなる。
   (しかし現実は、寄生CやLがそれぞれにつくため、ある時点で反転する)
(参考)
用途による抵抗の例
 分圧抵抗: 抵抗比を利用して電圧を作る。
 保護抵抗: IC入力端子等に静電気や過電流が流れるのを防止する(IC保護)。
 ダンピング抵抗: Trゲートに流れ込む電流を穏やかにし、信号が暴れるのを防止する。
 終端抵抗: インピーダンス整合より、高周波の波形乱れや反射を防止する。
 シャント抵抗: 大電流を測定できるよう電流計に並列に設定する抵抗(分流)。
         或いは電流測定用の抵抗(両端の電位差から電流値を求める)。

コメント

このブログの人気の投稿

サージとインラッシュ電流(突入電流)の違い

オペアンプの基本原理

トランジスタのハーフオン(半オン)故障