ヒューズの目的 あってますか?

 ヒューズの使い方に疑問がある事がありましたので、それについて思う事を書きたいと思います。

ヒューズの目的は、過電流による故障から機器を守る事、 或いは過電流による火災を防止する事です。 ショート等の原因を取り除いてからヒューズを交換して復活させます。

問題にしたいのは、チップヒューズやパターンヒュースの様な、回路内に設定されているヒューズです。(これは交換不可能なヒューズですので、ヒューズ切れイコール機器全体の故障となります。)

ヒューズが切れが発生したが、回路の故障はなかったケースについて、これは正常動作であると考える人がいるようです。
電子回路が壊れる前にヒューズが切れなければいけない」というのは一般論でありますが、このケースには当てはまらないと思います。
前述の通りヒューズ交換できないので、機器全体の故障となり内部回路を守る意味がないからです。 どこが壊れてようと機器の故障にはかわりなく、機器ごと交換しなけれなりません。
以上から言いたい事は、

交換できないヒューズの役目は、回路を守る事ではなく、火災防止であると言うことです。

ですので、回路が壊れてからヒューズが切れて欲しいのです。
そうでなければ、冗長過ぎて故障率が高くなってしまいます。
回路が壊れることなく発火の可能性があるのであればヒューズ溶断が先もやむを得ませんが、弱電回路であれば回路の故障がない限り発火は無いと思います。

各ヒューズの目的
交換可能ヒューズ→  回路保護が目的(負荷ショート等から回路故障を防止する)
交換不可能ヒューズ→ 発火防止が目的(回路故障による発火を防止する)

前者は、ヒューズを先に切る、後者は回路が壊れてからヒューズを切るように設計する。


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